高血圧は30代・40代で発症する人が増えている

高血圧などというと高齢者の方の病気というイメージがあるかも知れません。しかし、30代や40代での高血圧というのも増えています。

血圧というのは年齢と共に上がってくるものです。これには血管の老化が深く関わっています。血管が硬くなったり、細くなったりする動脈硬化は加齢と共に進んでゆきます。

ですから、その分だけ血圧も高くなりやすいのです。だから、高血圧は高齢者の病気というイメージがあるのかも知れません。

若いのに血圧が高い?

30代や40代とまだ比較的若いのに血圧が高め・・・という方もいますが、めずらしいことではありません。特に男性は女性よりも早く高血圧になりやすいと言われています。

女性の場合、女性ホルモンが血圧を調節してくれているので、閉経前は比較的血圧は上がりませんが、閉経後になると血圧が上がることが多く、更年期に入ると血圧のケアが必要になるケースがあります。

しかし、男性の場合はそういったことがなく、30代などであっても血圧が上がることがあります。

その原因の多くは、ズバリ、生活習慣の乱れとストレスです。高血圧というのは遺伝も深く関係しています。両親とも高血圧の場合、子供が高血圧になる確率が60%から50%とも言われています。

そういう高血圧になりやすい人の生活習慣が乱れてきたり、ストレスが多いと若いうちに高血圧になるケースがあります。

また、高血圧には2次性高血圧といって病気が原因となっている場合もありますので、その場合は病気を治療することで血圧が下がってゆきます。ちなみに、生活習慣などの乱れが原因となっている高血圧を本態性高血圧と呼びます。

生活習慣を改善することで血圧は下がる

高血圧のガイドラインも参考にしていただきたいのですが、血圧が高めであっても、生活習慣を改善することで血圧というのは下げることができます。

血圧というのはそういった生活習慣に深い関係があるためです。ではどんな生活習慣を見直せばいいのでしょう?

1)食生活

食べ過ぎによる肥満や内臓脂肪の増加は血圧を上げる原因となります。これについては高血圧と肥満を参照いただければと思います。

また、味の濃い料理が好きな方、ラーメンが好きだとか、そういう方は塩分のとり過ぎにも気を付ける必要があります。高血圧と塩分のとりすぎでご紹介したように、塩分の摂取量が多い人ほど高血圧になりやすいことがわかっています。

塩分については高血圧と食事で詳しくご紹介しています。

2)運動不足

社会人になるとどうしても運動不足になりやすくなります。運動不足になると血圧というのは上がりやすくなります。1つは運動不足になって肥満になるケース。2つ目は、運動不足によって血流が悪くなるケース。どちらも血圧を上げます。

しかし、運動をすることで血圧というのは下がることがわかっています。運動と言っても激しい運動ではなくて、ニコニコペースでできるウォーキングであったり、エアロバイクなどが効果的です。

これについては血圧を下げる方法と運動で詳しくご紹介していますので、参考にしていただければと思います。

3)ストレス

30代、40代の方はストレスが多い年代でもあります。このストレスが血圧を上げるのです。血圧というのは自律神経がコントロールしています。自律神経にも交感神経と副交感神経があります。

このうち、交感神経が優位になると血圧は上がるようにできていますが、交感神経が優位に立つ時というのは、例えば、緊張している時、怒った時・・・などストレスを感じている時なのです。

ですから、高血圧とストレス対策でご紹介したようにストレスを軽減するような対策をとってゆく必要があります。

職場高血圧のように仕事でのストレスというのが一番大きいような気がします。その場合、すぐにストレスを感じないような考え方を身に付けるというのは難しいような気がします。

ですから、その場合はストレスを感じた時に、血圧を下げる工夫というものをしてゆくことがまずは第一歩ではないでしょうか?その工夫については職場高血圧と簡単にできる2つの対策でご紹介していますので、そちらも参考になると思います。

そういった対処をしながら、仕事の悩みを解消してゆく考え方というか方法を長期的な視点で身に付けてゆくというのが一番ではないでしょうか。仕事の悩みについては仕事が悩みがなくなる99のルールというサイトが参考になるかと思いますので、ご紹介しておきます。