家庭血圧の基準やガイドライン
家庭血圧という言葉を聞いたことはありますか?血圧は病院で計測した場合と家庭で計測した場合では一般的に家庭で計測した方が血圧は低くなります。やはり病院で計測する場合は誰でも多少緊張するものですし、自宅で計測する時はリラックスしやすいものです。
そのため、正常血圧の基準も家庭血圧と病院で計測した場合とでは違ってきます。今回はそのガイドラインやその理由などについてもご紹介します。
自宅で計測するメリット
自宅で血圧を測定する最大のメリットは好きな時にリラックスした状態で血圧を測定できるという点です。
また、何度でも計測できますし、測定する時間も変えてゆくことができます。血圧というのは常に変動しているものですから、そうやって時間帯を変えて計測するのは非常に重要なことなのです。
さらに病院よりも家庭で計測した方が正確な血圧が計測できる場合が多い点も見逃せません。病院だと血圧が高くなる白衣高血圧や病院では正常になる仮面高血圧なども、家庭で血圧を測定するからこそ発見できるからです。
高血圧と診断される数値はどれくらい?
さて、高血圧の基準ですが、病院で計測した場合と家庭で計測する場合ではその判断基準が異なります。
高血圧と診断される数値は下記の通りです:
分類 |
収縮期血圧(mmHg) |
拡張期血圧(mmHg) |
病院での血圧 |
140以上 |
90以上 |
家庭での血圧 |
135以上 |
85以上 |
家庭では135/85 mmHg以上だと高血圧と判断されます。ただし、血圧は変動しやすいので異なる条件で何度か計測する必要があります。
日本高血圧学会によれば家庭血圧が135/85 mmHg以上になると脳卒中や心筋梗塞にかかる確率が2から3倍に増えます。高血圧のガイドラインでもう少し詳しい数値を掲載していますので、興味のある方はそちらも参照ください。
自宅で測定する方法
自宅で血圧を測定する場合には、まず血圧計を用意する必要があります。血圧計の選び方については、家庭用血圧計の選び方でも詳しくご紹介していますので、ここでは簡単にご紹介しますね。
自宅で血圧を測定する際に利用できる家庭用血圧計も色々な種類があります。大きくわけると、
・手首で計測するもの
・上腕で計測するもの
ということになりますが、おすすめは上腕で計測するものになります。指で測るものや手首で計測するものだと正確な数値が出ない場合があるためです。
ですので、家庭用血圧計の選び方でもご紹介していますが、血圧計を探す際は「上腕式血圧計」で探されると良いと思います。