白衣高血圧とは
白衣高血圧は仮面高血圧と同じように、ある場所、又はシチュエーション(環境)で血圧を測定した場合にのみ血圧が高くなることです。
特徴
普通、私たちはリラックスした状態にありますが、それが緊張すると血圧も高くなります。病院にいって白衣を着た医師や看護師を見たとたん、特に理由はないのに心臓がバクバクといってきた・・・という経験もあると思います。
このように緊張した場面では血圧も高くなり、白衣を着た人の前でそうなることからこの状態を白衣高血圧と呼びます。
ですから、通常、例えば家庭で血圧を測った時などは正常であったりします。もっとも病院で血圧を測るときは家庭にいるときと違って、急いで病院にかけこんでいたり、階段を上がって診察室へ行った直後だったり・・・と正確に血圧が測れない状況になることもあるかもしれません。病院ではそういったことがないよう、配慮はされていると思いますが、全てがそうとは限りません。
病院で高血圧と診断されてしまう人の3割程度はこの白衣高血圧と言われています。白衣高血圧は普段は正常なのだから問題ないはずですよね。しかし、実は白衣高血圧の人はちょっとした注意をしておかなければいけません。それについては次に説明します。
なりやすい人とは
高血圧と診断される人のおよそ3割は白衣高血圧と言うのですから、軽く考えるわけにはいきません。白衣高血圧症の人は将来的に本当に高血圧になる可能性が高かったり、正常な状態なのに薬を飲んでしまうといった危険もあるからです。
さて、この白衣高血圧症になりやすい人とはどんな人でしょうか?
健康情報を提供する「カラダのみはり番ネット」によると以下のような人がそれに当てまるのだそうです:
1.若者よりも高齢者
2.男性よりも女性
3.喫煙者よりも非喫煙者
4.元々血圧がやや高め
5.医師の前に座ると緊張してしまう
出典:本当は怖い隠れ高血圧
白衣高血圧症と診断される人はストレスの影響を受けやすいタイプの人にも多いとされます。ちょっとしたことで緊張やあせり、不安を感じやすい人、特にこだわりが強いタイプの人なども要注意です。
白衣高血圧の人は繰り返しますが、将来的に本当に高血圧になりやすいという調査結果もあります。そのため、あなたにあったストレスマネジメント方法を身につけることは高血圧予防という意味でもとても大切なことです。
白衣高血圧と白衣現象の違いとは
白衣高血圧と似た言葉に白衣現象がありますが、この違いは何だと思いますか?
おさらいになりますが、白衣高血圧とは、家庭で測定する血圧は正常にもかかわらず、病院など医師や看護師の前で測ると緊張やストレスから血圧が一時的に高くなることをいうのでしたね。
では白衣現象とは一体何なのでしょうか?これもまた、医師の前だと血圧が高くなることを言うのでしょうか?
白衣現象とは白衣高血圧と似ています。白衣現象はやはり同じように病院で白衣を着た人(医師や看護師)などの前だと血圧が高くなる・・・といった現象のことを言います。
ただ、違いは白衣現象の場合は、実際に高血圧の人(この場合、白衣高血圧ではなく、本当に高血圧の人)が病院で血圧を測定すると数値が高くなることをいいます。
まとめると、白衣高血圧とは血圧が正常値の人が病院で測定すると血圧が高くなること、白衣現象は高血圧の人がさらに血圧が高くなるという状態をいいます。