運動不足と高血圧の原因:血圧を下げる運動とは?
運動不足だと血圧が上がりやすい体質になることが知られています。日頃、運動不足の人が適度な運動を続けることで血圧が下がる・・・ということは今までにも多くの研究でわかっています。
今回は何故、運動不足が血圧を上げるのか?また、血圧を下げるために適した運動についてもご紹介したいと思います。最後には運動を続けるコツなどもご紹介したいと思います。
何故血圧が上がるのか?
でも、何故、運動不足だと血圧が上がるのでしょう?それにはいくつかの理由があります。
1.体に脂肪が付く
運動不足になると、消費カロリーが減少します。すると、摂取カロリーが上回ってしまい、どんどん体に脂肪がついてゆきます。
さらに、運動をしていないことによって、筋肉量が減ります。すると、何もしなくても消費する基礎代謝が落ちてしまい、いわゆる太りやすい体質になる・・・というわけです。
ですから、運動をしないと、どんどん太ってゆきやすくなります。同じものを食べているのに太っていくのは、運動不足が原因なのかも知れません。
でも、何故脂肪が体につくと血圧が上がるのでしょう?
それは体についた内臓脂肪が血圧を上げる物質を分泌してしまうからです。それについては内臓脂肪型肥満と高血圧で詳しくご紹介しておりますので、そちらも参照いただければと思います。
2.血液の流れが悪くなる
運動をしていないと血流が悪くなります。血液の循環が悪いので、心臓はより強い力で血液を全身に押し出さなければならなくなります。
すると血圧は必然的に上がることになるのです。
運動をすることで血液の循環が改善されますので、血圧も下がると考えられています。
血圧を下げてくれる運動の種類
では運動をはじめましょう・・・と言いたいところですが、高血圧の方はまずは医師にご相談ください。その上で運動を始める必要があると思います。
さて、運動といっても、なんでもいいから運動すればいいというわけではありません。運動の中にも血圧を下げてくれるタイプとかえって上げてしまうタイプがありますので、注意する必要があるのです。
有酸素運動が血圧を下げる
血圧を下げてくれるのは、有酸素運動と呼ばれるタイプの運動です。有酸素運動とは簡単に言うと、ウォーキングやサイクリング、軽いジョギングのように比較的に楽にできる運動のことを言います。
その逆が無酸素運動。重量挙げ、短距離走などがそれに当たります。
他にもスポーツはあります。例えば、団体競技。サッカーやバレーボール、バスケットボール、野球・・・などなど。
ただ、そういった団体競技は自分のペースでできなかったり、激しい運動になってしまうことも多く、かえって心臓に負担をかけてしまうことがあります。
また、軽いジョギングなどはよくても、激しいランニングになるとかえってよくありません。
ですので、おすすめは、ニコニコしながらできるような楽なペースでできる運動です。
そう考えると、私のおすすめは
1.ウォーキング
2.エアロバイク
の2つになります。他にも色々とありますが、続けやすいこと、どこでもできること、一人でもできること・・・などを考えるとやはり、この2つがおすすめです。
運動をする時間と注意点
さて、ウォーキング、またはエアロバイクをはじめる際ですが、まずは1日10分程度からはじめてみてはどうかと思います。そして、少しづつ時間を伸ばして言って、最終的には1日30分程度を目安にすると良いと思います。
週に5日ほど、可能なら毎日運動してもいいと思います。
注意点としては、水分補給をしっかりすること、続けることが第一なので、無理はしないこと、それから、楽なペースで続けることです。
特にウォーキングするからといって、速足にする必要もありませんし、エアロバイクの場合は負荷を上げなくてもいいと思います。ニコニコした顔で楽なペースでできる・・・ということを考えて続けることが大切ではないでしょうか。
ウォーキングとエアロバイクはどちらがいいですか?
ウォーキングにしようか、エアロバイクにしようかと悩んでいる方もいらっしゃるかも知れません。
それぞれに利点があると思うんです。
ウォーキングは外の景色を眺めながら、風を感じながら、また、場所によってはフレッシュな空気をいっぱい吸いながら歩くことで、気持ちがいいと思います。
エアロバイクはいつでもできるという点がおすすめです。雨の日だったり、夜間、冬や真夏などは自宅の快適な環境で運動できるエアロバイクはやはり魅力です。また、テレビを観ながらできるのもいいですし、何より自宅でできるというのが一番だと思います。
ですので、私はウォーキングとエアロバイクを使い分けてもいいのかなと思います。勿論、夜間しか歩けないような方や周りに歩けるようなコースがないとかそういう方はエアロバイクでいいと思います。
もし、ウォーキングもできるコースがあったり、時間的な余裕がある方であれば、天候の良い日はウォーキング、それ以外は自宅でエアロバイク・・・というのもおすすめです。
おすすめのエアロバイクと選び方ではエアロバイクの選び方やおすすめのエアロバイクのタイプもご紹介していますので、そちらも参考にしていただければと思います。