高血圧の薬は一生飲み続ける必要があるのか?

高血圧の薬を飲み始めた方の中には「ついに自分も高血圧の薬を飲むようになってしまったか、これで一生薬を飲み続けなくてはダメだ・・・」と思われる方もいらっしゃいます。

一度飲み始めたらずっと飲み続ける必要があると感じているために、薬を飲むことに抵抗を感じている方も多いと思います。

薬をやめることができた人もいる

結論から申し上げると、高血圧の薬をやめることができるようになる方もいらっしゃいます。全部やめることができるようになる方もいれば、暖かい季節だけは降圧薬を飲まなくても大丈夫と医師に言われる方もいます。

高血圧の治療方法というのは薬だけではありません。むしろ、薬以外の生活習慣を改善すること(食事・運動・ストレス改善)の方が中心になります。(高血圧を改善する方法参照)

ですから、そういった薬以外の治療法で血圧を下げることに成功して、薬を飲まなくてもいいところまで回復される方もいます。(血圧が安定して下がり、合併症のリスクがなければ薬をやめるように医師から指示されることがあります)

特に50代半ばまでであれば、薬をやめることができることができる可能性があるようです。そのためにも30代、40代は特に意識して生活習慣の改善に取り組むべきです。

ですから、血圧の薬を処方されたからといって落胆せず、薬以外の治療方法に積極的に取り組んでゆかれるのが良いと思います。

ただ、高血圧の薬というのは血圧が下がったからといって自己判断でやめてよいものではありません。降圧薬をやめた途端に血圧が上がったという方もいますし、薬をやめるかどうかというのは、様々な観点から医師が判断することです。

ですから、ご自分の判断で勝手にやめるというのだけは避けるべきです。

また、薬を飲まなくていいと医師に言われても、家庭での血圧測定は毎日続けるべきですし、食事や運動など生活習慣にも引き続き注意する必要があると言えます。

家庭での血圧測定については、家庭用血圧計の選び方血圧測定方法と測定時間についてが参考になると思います。