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高血圧の治療中はグレープフルーツジュースはダメ?
高血圧の治療中で降圧薬を飲んでいる時は、グレープフルーツジューズを飲んではいけないと言われたことはありませんか?これは本当でしょうか?もし本当なら何故高血圧だとグレープフルーツに注意しなければいけないのでしょうか?
高血圧患者がグレープフルーツに注意しなくてはいけない理由は、グレープフルーツに含まれているある物質が高血圧の治療薬(降圧薬)に作用してしまう点にあります。
降圧薬の中にカルシウム拮抗薬という薬があります。この薬は血管を拡張させることで血圧を低下させる作用があるもので、殆どの高血圧患者に使用できることでも知られています。
カルシウム拮抗薬の副作用には動悸や頭痛などがありますが、グレープフルーツとの相互作用で血圧が下がりすぎてしまう場合もあります。
その仕組みですが・・・カルシウム拮抗薬というのは小腸で吸収された後に肝臓で分解されるのですが、グレープフルーツジュースや生のグレープグルーツなどに含まれるフラボノイドの一種が小腸で行われる吸収や肝臓で行われる分解の働きを阻害してしまうのです。
そのため、カルシウム拮抗薬の血中濃度が上昇してしまい、要するに薬が効きすぎてしまう・・・ということになります。結果的に血圧が必要以上に低下したり、頭痛やめまいなどを起こす場合もあります。
グレープフルーツのこういった作用は数日間続くと言われていますので、毎日カルシウム拮抗薬を飲んでいる方はグレープフルーツは避ける必要があります。
勿論、これにも個人差があって、こういった副作用が全員に必ず起こるというわけではないのですが。
このような相互作用はグレープフルーツ以外でも起こります。薬を受け取るときは注意点なども詳しく聞くようにしましょう。