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高血圧の薬:効果を下げるものとは
高血圧の薬といっても様々な種類があります。例えば:
・β遮断薬
・α1遮断薬
・利尿薬
・ACE阻害薬
・アンジオテンシンII受容体拮抗薬
などです。これらは患者の状態などに合わせて処方されますので一概にどれがいいとかといったことではありません。
これら高血圧薬の中でもβ遮断薬の効果を下げるものがありますが、何だと思いますか?
答えは、タバコです。
タバコは吸うだけで血圧を大きく上げてしまいますが、さらに高血圧薬の効果までの下げてしまうのです。タバコは健康に悪いから、といってやめるように医師に言われてもやめられない人もいますが、そんなことを言われなくても簡単にやめられてしまう人もいます。
その違いについては高血圧とタバコでご紹介していますのでご覧下さい。
他の薬の副作用で効かない場合
他にも高血圧薬が効かないというケースもあります。その理由の1つが他の薬の副作用によるものです。一般的に市販されている薬であってもその副作用によって、高血圧薬の(降圧薬の)効果をなくしてしまうものもあります。
また、ほかの病気などのために購入した市販されている薬の中には血圧を上げる作用があるものもありますので注意が必要です。
また、本態性高血圧(原因不明の高血圧のこと)ではなく、病気などが原因となる二次性高血圧(全体の1割にも満たないですが)の場合は降圧薬の効果がありません。
これはほかの薬の副作用というわけではありませんが、同じようにタバコを吸っていたり、塩分を過剰に摂取する、肥満、飲みすぎなども薬が効きにくくさせる場合もありますので注意が必要です。
いずれにしても降圧薬を飲んでいる人は他の薬にも注意する必要があります。必ずかかりつけの医師に相談しましょう。