心拍数が高い(速い)か遅い(低い)と心拍数の下げ方
心臓というのは収縮したり拡張したりして、全身に血液を送り出しています。胸に手を当てると心臓がドクン、ドクンと動いているのがわかりますが、この動く回数が心拍数です。
心拍数というのは寿命にも関係しているという研究結果も報告されています。これはどういうことかというと、心拍数が遅い(60〜80拍/分)と長生きできる・・・という研究結果です。
心拍数というのは人間の一生で何回・・・というのがある程度決まっていると言われていて、おおよそ20億から23億(拍)だそうです。
この一生の心拍数に上限があるとすると、心拍数が遅い人の方が長生きできる・・・と言われています。
実は人以外の哺乳類でもこの心拍数と寿命は深い関係があると言われています。例えば、ハツカネズミは600拍/分で寿命は2年から3年です。一方ゾウは30泊/分で、寿命は80年から100年です。
これと同じように人間も心拍数が遅いほど長生きできる・・・というのが名古屋大学医学部第一内科の林氏が発表した研究結果だったわけです。
ちなみに、人間は一生の間に呼吸する回数がある程度決まっているという人もいます。これも心拍数と同じように、呼吸が速い人ほど短命で、呼吸が深く、ゆっくりの人ほど長生き・・・ということになります。
どんな時に心拍数は上がるのか?
心拍数が上がるのは運動不足やストレス・・・といった原因があります。ただ、運動をすることで心拍数は下がると林氏は助言しています。
運動といっても、それほどきつい運動ではなく、ウォーキングやジョギング、エアロバイクなどニコニコペースでできる運動が適しています。血圧も運動不足が原因で高くなりますので、運動することで血圧も下がり、心拍数も下がり、体重も減る・・・一石二鳥どころか、一石三鳥、四鳥の効果があるので、やらない手はありません。
他に心拍数や呼吸を速めるのは、ストレスです。
ストレスを感じると、心拍数は上がり、呼吸も浅く、速くなります。心拍数というのは直接コントロールするのが難しいですが、呼吸は意識すれば遅くすることができます。
呼吸というのは心理状態と密接な関係があります。ストレスを感じたり、緊張すると人の呼吸は速く、浅くなります。逆に呼吸が深く、ゆっくりになると人はリラックスすることができます。
つまり、呼吸をコントロールすることで、心理状態もコントロールすることができ、結果的に心拍数も下げることができると言うことになります。
ですから、特にストレスが多いという方は、意識的に深呼吸すること、呼吸を意識してゆっくりにすることで心理状態も変えることができるようになります。