血圧が低いのは病気?

血圧が高くて治療が必要な人がいる一方で、血圧が低い人もいます。明確な基準のようなものはないのですが、上の血圧(収縮期血圧)が90mm〜100Hg未満になると、何かしらの症状が出てくるケースがあると言われています。

例えば、頭痛やめまい、倦怠感などがそれに当たります。

ただし、高血圧のように血圧が低いからといって心臓病や脳卒中などの原因となる動脈硬化の原因になったりすることはありません。

ただし、さきほど挙げた頭痛やめまい、倦怠感などの症状に対して対処する必要性が出てくることもあります。

3つある分類

低血圧にも大きくわけて3つに分類することができます。

1) 本態性低血圧
2) 起立性低血圧
3) 二次性低血圧

この3つです。1つづつ簡単にご紹介します。

1) 本態性低血圧

本態性低血圧とは簡単に言ってしまうと原因不明の低血圧ということになります。日常に影響を与えるような症状がない場合は特に治療は必要にならないようですが、そうでない場合は治療が必要となります。

症状としては、めまいや頭痛、倦怠感、肩こり、不眠などになります。症状を訴える人は全体の1.5%から7%とも言われていますから、症状が出るケースはそれほど多くはないことになります。

2) 起立性低血圧

起立性低血圧とは横になったり、座ったままの状態で血圧が低くなり、立ち上がった時に立ちくらみやめまい、動機、場合によっては軽い脳貧血を起こします。

まずは医師に診てもらい、診断してもらうことが大切です。その診断次第では薬を使った治療などや運動療法、生活指導などが行われることになろうかと思います。

3) 二次性低血圧

二次性低血圧は狭心症など何かの病気が原因となって現れるものを言います。この場合はその原因となっている病気を特定することが重要になってきます。