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高血圧を改善する方法と3つの今すぐ始められること

血圧が高いと様々な病気につながります。心臓病や脳卒中なども高血圧が引き金となって起こる病気です。そういった高血圧の合併症を予防するにはどうしたらいいのでしょうか?

どんなことをすればいいの?

高血圧にも種類があります。1つは本態性高血圧。2つ目は二次性高血圧です。二次性高血圧は他の病気が原因となって起こる高血圧ですから、その原因となっている病気を治療することが大切です。そうすることによって二次性高血圧の多くは改善されます。

最初にご紹介した本態性高血圧はどうしたら改善されるのでしょうか?治療には薬(降圧薬)を使用することもあります。確かに薬を使うことで血圧は下がるのですが、薬は治療の基本ではありません。

高血圧を改善するヒントは生活習慣にあるからです。では問題となる生活習慣にはどんなものが挙げられるのか?それらは、高血圧の原因血圧を上げる6つの原因などでご紹介していますのでそちらも参照下さい。

高血圧の治療というとすぐに薬と思うかも知れませんが、高血圧の状態によっては生活習慣を見直すことからはじめます。薬は改善が見られなかった時に使うのです。勿論、高血圧の状態によっては最初から薬を使うこともありますが、その場合でも生活習慣の改善は必要です。

3つの要因について

高血圧の方の9割は本態性高血圧と言われています。この本態性高血圧を改善するには、先ほど申し上げたように生活習慣を改善してゆく必要があります。それに加えて薬物療法が行われるわけですが、治療の基本はやはり生活習慣の改善になります。

血圧が高い場合、いきなり薬を飲んでくださいと言うケースもありますが、多くの場合は、まず生活習慣を改善してゆくということになろうかと思います。

この生活習慣の改善でのポイントが3つあります。

本態性高血圧というのは「環境的要因」と「遺伝的要因」が関係しています。遺伝についてはどうすることもできませんが、「環境的要因」であれば、自分でいかようにも改善できる・・・というわけです。

さて、その環境的要因ですが、3つのポイントがあります。それが、

1.食事
2.運動
3.ストレス

になります。それぞれのポイントについては本態性高血圧でも触れていますので、今回は簡単にご紹介したいと思うのですが、まずは食事ですね。

1.食事

食事については1)塩分のとり過ぎ、2)カロリーのとり過ぎの2つをまず改善してゆくという形になると思います。

塩分というのはとり過ぎてしまうと血圧を上げてしまいます。塩分摂取量が殆どない国では高血圧の人が殆どいないというデータもありますので、やはり塩分は血圧には関係しているということになります。

実際に塩分をとり過ぎてしまうと、1)血液量が増えて結果を圧迫する、2)血管の壁が厚くなり(むくんで)血圧が上がる・・・ということが起こります。

塩分をとり過ぎてもいずれは体外に排出されてゆくわけですが、朝、塩分の高い食事をして、お昼もまた・・・ということを続けていると血圧が高い状態(時間)が長くなり、その間に血管を痛めてしまうのです。

また、カロリーのとり過ぎも血圧を上げます。食べ過ぎですね。食べ過ぎが続くと、太ります。肥満は血圧を上げてしまいますので、血圧が高い方は肥満を解消することで血圧が下がりやすくなるのです。

2.運動

運動不足も血圧を上げます。座りっぱなしだったり、移動は車や電車、バスだけで歩くことがないという方、運動は全くしないという方は、血液がうまく循環せずに血圧が上がりやすくなります。

また、運動不足だと筋肉量が落ちて基礎代謝が落ち、肥満しやすくなります。つまり、太りやすい体質になってしまう・・・というわけです。

実際に、運動を続けてゆくと血圧が下がることが知られていますので、高血圧を改善させてゆくには、食事に合わせて、運動不足も改善してゆく必要があります。

3.ストレス

血圧というのは自律神経がコントロールしています。ストレスを感じると、自律神経に影響を与え、血圧が上がってしまうのです。

勿論、ストレスのない人なんていません。ただ、ストレスを感じやすい人、怒りやすい人であったり、そういうタイプの方は血圧も上がりやすいと言われています。

これについては高血圧とストレスで改善方法などを書いておりますので、そちらも参考にしていただければと思います。

ただ、今すぐに始められるストレス対策としては

1.深呼吸することを習慣にする
2.座りっぱなしの時やストレスを感じた時などはストレッチをする
3.十分な睡眠をとる
4.リラックスできる時間を増やす
5.笑うことを心がける(無理に笑ってもストレス解消効果があります)

といったことであれば、簡単に1人で実践できると思います。深呼吸と簡単なストレッチだけでも効果があると思います。

そういった小さなことからストレス対策をはじめてみてもよいのかも知れませんね。