高血圧と運動(有酸素運動)の効果

「運動すると気持ちがいい」

これは運動した後などに多くの人が感じること。しかし、社会人になってから運動する機会が減ったという人も多いことでしょう。運動は実は血圧を下げるという効果があることをご存知でしょうか?

いくつもある効果

運動すると血圧は上がります。体がぽかぽかしてくるのを感じますし、その間は血圧は上がっているわけです。

しかし、運動を習慣にしている人はそうでない人に比べて動脈硬化が進み難い、心筋梗塞を起こし難いといったことがすでに知られています。そして運動を続けることで血圧も下げることができます。これは高血圧の人であっても同じようなことが言えます。

運動することが習慣になると血圧を上げる働きがあるホルモンが減少し、血圧を下げる効果のある物質が増加します。また、運動をすることで興奮することで優位になる交感神経の活動が低下し、かわりにリラックスしている時などに優位になる副交感神経の活動が亢進してゆきます。

さらに、運動を続けてゆくことで筋肉量も増えます。すると基礎代謝も上がって、何もしていない時の消費カロリーも増加しますから、高血圧の原因となる肥満解消にも大きな効果を発揮するのです。

筋肉の代謝が高まってくると、血中コレステロールや中性脂肪も代謝されやすくなるという利点もあります。そういったことから、運動療法は高血圧の治療だけでなく、その他の生活習慣病の治療でもよく使われます。

ただし、運動が良いといっても習慣にしなくては意味がありませんし、血圧を下げるのに適した運動というのもあります。

また、高血圧の人の場合は運動をする前に必ず医師に運動をしてもよいかどうかを必ず確認下さい。血圧が高すぎる人の場合は運動療法が適さない場合もあります。

適しているのは有酸素運動

高血圧の人の場合は、スポーツ選手のように筋肉を鍛える運動というよりは、酸素を取り入れながらゆっくりと行う有酸素運動が効果的で、血圧を下げるには適した運動といえます。

有酸素運動とは酸素を取り入れながら行う運動でウォーキングや軽いジョギング、水泳、サイクリング、エアロビクスなどがそれです。逆に腕立て伏せや短距離走などは無酸素運動と呼ばれます。

血圧を下げるためには以前にご紹介したとおり、運動を習慣にする必要があります。継続しなければ意味がないわけで、運動をしたからといってすぐに血圧が下がるわけではありません。

有酸素運動も継続し、習慣にすることが大切で、1回の運動量は20分から30分程度を目安にしてみましょう。できれば、そういった運動を週に5日続けます。どうしても20分続ける時間がないという人は細切れでも構いませんので、5分を4回といった風に行ってみてはどうでしょう。

運動を行う上での注意点は:

1.運動前に準備運動、もしくはストレッチを行う
2.水分補給を忘れない
3.無理なペースでやらない
4.高血圧の方は医師に相談してから運動を行う
5.午前中ではなくて、午後3時から5時の間に行う

そういった運動を続けてゆくと、1週間から2週間後には収縮期血圧(上の血圧)が下がり、2週間から5週間後には拡張期血圧(下の血圧)が下がってゆくと言われています。

また、仕事があって運動をしている時間がないと言う方もいらっしゃると思いますが、そんな方におすすめなのが:

1.最寄りの駅から自宅まで遠回りしてウォーキングする
2.1つ前の駅で降りてウォーキング
3.自宅でエアロバイクをこぐ(テレビを見ながらやるとあっという間です。一石二鳥なのでおすすめ)

特にエアロバイクは膝への負担も少なく、運動経験がない方でも簡単にはじめられますから、おすすめです。私も健康管理のためにエアロバイクを使っていますが、雑誌を読んだり本を読んだり、ラジオを聴いたり、音楽を聴きながらできるので気に入っています。

エアロバイクをはじめる前までは、読みたくても読めない本などがたまっていたのですが、今ではエアロバイクをこいでいる30分とか1時間の間にどんどん読めてしまうので逆に本を探さなくっちゃ・・・という感じです。

ちなみに私の使っているエアロバイクですが、それほど高いものではありません。2万円未満で変えてしまうものですが、とても気に入っています。アルインコというメーカーのものですが、2万円弱のモデルで十分だと思います。

ただ、折り畳みの小さいバイクはあまりおすすめできませんのでやめた方が良いと思います。

おすすめのエアロバイクと選び方ではより詳しくエアロバイクの選び方やおすすめのモデルをご紹介しておりますので、そちらも参考にしていただければと思います。

アルインコのエアロバイク一覧