高血圧の原因とストレスとの関係

高血圧の原因の1つにストレスがあります。血圧は健康な人でもイライラしている時は20から30mmHgほど、仕事中は10mmHgほどあがると言われています。

血圧というのは、自律神経がコントロールしています。ですから、私達が意識することなく、血圧というのは(自律神経によって)調節されているわけです。ところが、この自律神経のバランスが崩れてしまうことがあります。

自律神経のバランスが崩れる要因の1つはストレスです。ストレスによって血圧を上げるホルモンが分泌されてしまい、結果的に血圧が上がってしまうのです。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、ストレスが影響を与えるのは交感神経。交感神経が刺激を受けることで副腎から血圧を上げるホルモンが分泌されます。

このホルモンの影響を受けるのは・・・

1.血液に与える影響

この血圧を上げるホルモンが分泌されると、カテコラミンの働きによって血液にねばりが出てしまい、血液がスムーズに流れなくなります。

2.心臓の心拍数が増える

交感神経が刺激されることによって心臓がドキドキして、心拍数が増え、全身により多くの血液が送られます。すると血管を通る血液も増加してしまい、血圧が上がります。

3.血管が収縮する

ストレスを感じると、血管が収縮する傾向があり、血液の流れが悪くなります。これも血圧を上げる要因となります。

4.腎臓

副腎から分泌されたホルモンの影響で腎臓で血圧を上げるホルモンが作られます。

 

このようにストレスを受けると、目に見えないところで様々な影響を受けて体には多くの負担がかかります。

ですから、少しでもストレスを解消することができたら、血圧もその分だけ上がらずに済むようになります。

ストレスの正体とは?

ではそんな血圧を上げてしまう悪者、ストレスの正体ってなんでしょうか?

ストレスとは簡単に言うと、「自分の思い通りにならない時に感じるもの」のようです。例えば、渋滞でストレスを感じます。これは自分が思っていたように車が流れていないから、自分が予定していた時間に目的地にたどり着けないと思うからストレスを感じるわけです。

他のストレスも同じように、自分の思い通りにならない時に感じるようにできています。

ストレスの解消方法を考えた時、この「思い通りにしよう」と思っているところを変えてあげることでストレスも感じなくて済みそうです。

2つのストレス解消方法

ストレスを感じやすいタイプの方は、なんでも自分の思い通りにしたいという気持ちが強く、だからこそ、人よりも多くのストレスを感じてしまいます。

問題は、世の中には思い通りにならないことの方が多いと言う点です。

例えば、対人関係のストレス。これも相手は他人です。他人は自分の思い通りにはならないので、イライラします。そして、ストレスを感じてしまう。

ですから、少しづつでも自分の思い通りにはならないと考えてゆくようにすることで、ストレスというのは減らしてゆけるものだと思います。

また、ストレスというのは、現実と理想のギャップでもあります。渋滞の話に戻すと、理想は例えば、○時に○○に着きたいのだけど、現実は渋滞していて、○時には着きそうにもない。

このギャップがストレスです。

ですので、この場合のストレスの解消方法は、理想を下げて、現実に近づけることではないでしょうか?例えば、渋滞している場合は、「到着時間が1時間遅れます」・・・と先方に連絡することで、ストレスは消えてなくなります。

理想と現実のギャップを少なくする・・・これも1つのストレス解消方法です。