禁煙に成功するコツ
まずはじめに言っておきたいことがあります。それは禁煙することは可能だ・・・ということです。
禁煙に成功している人は沢山いるのだからそれは当たり前のことだろうと思う方もいらっしゃるかも知れません。しかし、タバコを吸っている人なら、そんな風に思えないのではないでしょうか。
喫煙者にとって禁煙とは、古くからの親友と決別するようなそんな一大事なのです。
なんでそんなことがわかるかと言うと、実は私自身も17年間もの間喫煙者だったからです。やめることなんて不可能だと思っていたし、死ぬまで吸うのだろうと思っていました。
20代の頃は特にやめたいとも思いませんでした。タバコに関する健康被害のニュースなどには耳をふさぎましたし、みんな吸っているから大丈夫だ・・・位にしか思っていませんでした。
しかし、タバコに関する研究結果やニュースは次から次へと発表されて私もついに無視できなくなりました。そんな時に結婚することになりました。結婚してからは、できれば、ずっと健康でいたいと思うようになっていました。
度重なる失敗
これはもう笑い話ですが、最初に禁煙に挑戦した時は2時間ももちませんでした。笑っちゃいますよね。
その時は何も考えず、また何も知らずに禁煙にチャレンジしたのです。
次に禁煙にチャレンジしたのはそれから1年位してからです。その時は禁煙に関する本を読んでチャレンジしました。5日程度続いたでしょうか。でも、ダメでした。
その次は何か月か続いたけど、またダメ。
僕は一生こうやって禁煙にチャレンジしてはダメになってゆくのだろうか・・・と考えていました。
しかし、今思えば、その何度もチャレンジし続けたのが最終的に禁煙に成功する秘訣だったのです。
ある本との出会い
何度もチャレンジしていく中で私が見つけた本が2冊あります。それらは
この2冊が私の人生を大きく変えてくれました。
私はこの2冊を熟読しました。そこで、タバコの仕組みを理解することになります。私はタバコは自分をリラックスさせてくれたり、気持ちをよくしてくれると思っていました。
ところが、それはどうも間違いだったのです。
仕組みはこうです。タバコにはニコチンが含まれていますが、このニコチンには依存性があります。
タバコに火をつけます。そして吸い込む。するとわずかな時間でニコチンは体内に吸収されていきます。ところが、30分もすると体内のニコチン量は半分になります。
このニコチンが体内から消えてゆく時に、ストレスに似た症状を感じます。イライラとかですね。よくタバコが吸えないところに行くとイライラします。これがいわゆる禁断症状というものです。禁断症状とは禁煙中に感じるものではなくて、実は吸っている時から感じていたものなのです。
話は続きがあります。
実はこの禁断症状が起こっている時、つまり、ニコチンが体内から消えてゆく時、もしくは消えた後に、もう1本タバコを吸います。すると体内にすばやくニコチンが吸収されます。
するとどうでしょう。驚くことにあの禁断症状がほぼ一瞬にして消え去ります。ニコチンが体内に吸収されたからです。
だから、タバコを吸うとすっきりしたり、リラックスできたりします。イライラがなくなったからです。
でもちょっと待ってください。
イライラしたりしたのは、そもそも1本のタバコを吸ってしまったからです。タバコを吸ってニコチンが体内に吸収され、それがなくなってゆく時にイライラなどの禁断症状を感じたのでした。
つまりタバコとは、自分で吸ってイライラさせられ、また自分で吸ってそのイライラを解消するという、意味のない繰り返しだったわけです。しかも、自分の健康まで害してそんなことをしていた。
これは私にはショックでした。
それが禁煙に成功するきっかけになりました。
繰り返した失敗の中でやっと・・・
最初は5日とかで失敗に終わっていた私の禁煙生活でしたが、タバコの仕組みを理解してからは長く続くようになってゆきました。
それでも誘惑に負けてタバコを吸ってしまったことがありました。でもそんな時は、さきほどのタバコの仕組みを自分の身を持って体験する最高のチャンスでもありました。
タバコを吸って、イライラするまでの時間をみたり、吸ってニコチンが吸収され、リラックスする仕組み、そしてまたニコチンが切れてイライラしたり、タバコが強烈に吸いたくなったり・・・。
そうやって、自分で体験しているうちにもうまっぴらだと思うようになったのです。
そして、私は最後にやっと禁煙に成功しました。禁煙に成功したと言える時期というのは、禁煙しているという感覚がなくなった時です。
吸いたいのに我慢しているだけでは、何か月経っても成功したとは言えません。
私が成功した理由は、今までお伝えしてきたようにタバコの仕組みを理解したから、そしてそれを自分自身で体験したからです。
大丈夫、あなたにもきっとできますよ。