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夜間高血圧とは
通常、人は活動を行う朝から昼に血圧が上がり、夜は下がります。しかし、中には夜になっても血圧が下がらない、又は夜になると血圧が上がるタイプの人もいます。
このタイプを夜間高血圧と呼びますが、これも仮面高血圧の1つです。
夜になると血圧が上がる理由には肥満や血糖値が上がる糖尿病、睡眠中に呼吸が一時的に止まる睡眠時無呼吸症候群(10秒以上呼吸が停止し、それが7時間の睡眠中に30回以上ある場合)などがその要因となっている場合があります。
夜は通常血圧をいたわって上げる時間です。高血圧の人ならば昼間に傷ついた血管を修復する時間にあたります。しかし、その夜間も血圧が高ければそれだけ血管にさらなる負担がかかることになります。
夜間の血圧が高くなればなるほど、脳卒中や心筋梗塞などの病気を発症する危険が高まるといった調査結果もあります。
測定方法とその基準
夜間高血圧は24時間血圧測定で測定することができます。その際の数値が平均で120/70mmHgの場合は夜間高血圧と診断されます。ちなみに、家庭血圧計でも計測できるタイプもあります。
夜間高血圧の怖い点は、高血圧の状態が長時間持続してしまうことです。睡眠時間が8時間だった場合、1日の3分の1がその状態ですから、それだけ血管にはダメージが加わります。
そのため、心臓や腎臓といった臓器が夜間高血圧によって痛みやすいことがわかっています。ですから、それなりの対処や治療を行ってゆくことが大切となってきます。