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腎臓の病気と高血圧(腎性高血圧)
二次性高血圧でもご紹介しましたが、高血圧は2つのタイプに分かれます。原因不明の本態性高血圧と二次性高血圧です。(全体の9割以上は原因不明の本態性項血圧です)
その二次性高血圧は何かしらの病気が原因となって血圧が高くなるタイプですが、中でも二次性高血圧の原因として一番多いのが腎臓の病気といえます。腎臓はナトリウムの排出といった働きがありますが、腎臓の機能が低下することでナトリウムの排出が上手くゆかず血圧も上がってしまうのです。
腎性高血圧はさらに2つのタイプに分かれます。
1つ目は腎臓そのものに何かしらの問題が生じて引き起こされる腎実質性高血圧。そして2つ目は腎血管性高血圧と呼ばれるものですが、これは腎臓の動脈に何かしらの異常が生じるために引き起こされるものです。
腎臓についで二次性高血圧の原因として多いのがホルモンの異常ですが、これについては後ほどご紹介したいと思っています。
腎血管性高血圧とは
腎血管性高血圧は腎性高血圧のタイプの1つで、腎臓の動脈に障害が生じて血圧が高くなるものをいいます。
血液は心臓から送り出されますが、勿論腎臓にも届きます。その量はおよそ2割程度と言われていますが、この時に通過する腎臓の血管になしかしらの問題がおきて血流の流れが悪くなると血圧が上がってしまいます。
原因について
腎血管性高血圧にもいくつかの原因が考えられます。
例えば、腎臓の動脈が動脈硬化によってかたくなってしまったことで血流が低下してしまったことが理由で、血圧を上げるためのホルモンが余計に分泌されてしまうこともその原因の1つ。
ほかにも血管壁が炎症によって厚くなる病気によっても、血圧は上がります。(大動脈炎症候群)