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メタボリックシンドロームは動脈硬化のリスクを高める
動脈硬化は脳卒中や心臓病など命にかかわる重大な病気を引き起こすことで知られています。
その動脈硬化はメタボリックシンドロームに当てはまる人だとそのリスクは高くなります。そのため、メタボリックシンドロームの予防が大切になってくるわけです。
診断基準と予防方法について
メタボリックシンドロームの診断基準の1つはウエストです。男性が85センチ以上。女性だと90センチ以上。さらに下記の項目のうち、2つ以上が当てはまるとメタボリックシンドロームと診断されます:
1)収縮期血圧 130mmHg以上 または、拡張期血圧 85mmHg以上
2)トリグリセライド 150mg/dl以上 または、HDL 40mg/dl未満
3)空腹時血糖 110mg/dl以上
さて、このメタボリックシンドロームの予防の1つはご存知のように運動です。運動といってもただ体を動かせばいいわけではありません。また、激しい運動をしたからといってメタボリックシンドロームの予防につながるわけでもないんです。
予防に適した運動というのは有酸素運動と呼ばれるものです。有酸素運動は酸素を取り入れながら行う運動です。おおまかに言えば自分の力の5割程度以下で行う運動と考えてもよいでしょう。
ウォーキングやエアロビクス、軽いジョギングなどがそれに当てはまります。こういった有酸素運動の方が激しい運動よりもメタボリックシンドロームを予防するのに効果があるといった実験結果も出ているんです。