動脈硬化の危険因子と予防法、糖尿病との関連について

動脈効果の危険因子の1つは高血圧です。高血圧の人の血管壁には強い圧力がかかっており、これが長い間続くことで血管壁がもろくなり、それが動脈硬化の危険因子となるのです。

また、高血圧だけが高血圧の危険因子ではありません。下記のようなこともその危険因子となります:

・喫煙
・高脂血症
・糖尿病
・肥満
・遺伝
・加齢
・痛風
・食生活の乱れ
・運動不足
・過度のストレス

また、動脈硬化は通常男性の方が女性よりもリスクがあると考えられていますが、女性であっても、閉経後は動脈硬化のリスクは高くなります。

予防法

動脈硬化はその自覚症状もないままに進行してゆく病気ですが、特定の人だけの問題ではありません。私達はみんなが10代から20代から動脈硬化がはじまっているといわれています。

しかも動脈硬化は日本人の死因の上位に入る病気、心臓病や脳卒中と密接に関係する病気なのです。

動脈硬化を予防するには、まず上記で挙げたような危険因子を知ること。

動脈硬化の予防法はまずその最大の危険因子といっていい高血圧をコントロールすることにあります。高血圧の予防法もご覧下さい。

また、動脈硬化を予防するには毎日の食事や運動に気を使わなければなりません。肥満や高脂血症などは動脈硬化を促進させますが、それらを予防するにはやはり食事と適度な運動です。

運動は酸素を取り込みながら行う有酸素運動を心がけましょう。

糖尿病だとより進行する

日本には糖尿病患者数は予備軍と呼ばれる人たちをふくめると平成14年の時点で1600万人以上もいるという調査結果になっています。40歳以上になると10人に1人は糖尿病という報告もあります。

それだけ糖尿病はポピュラーな病気といえますが、その糖尿病は動脈硬化にも関係していると考えられています。

動脈硬化は誰にでも起こる老化現象の1つでもあるといえます。動脈は血液を体内に運ぶ通り道になるのですが、年齢を重ねてゆくうちに老化によってその弾力が失われ、硬くなってゆきます。

これが動脈硬化ですが、この動脈硬化によって脳卒中や心筋梗塞など命にもかかわる病気を発症することがあります。

そして糖尿病の患者の場合はこの動脈硬化が10年も早くなると言われているのです。勿論、危険因子は糖尿病だけではありません。喫煙や運動不足、高脂血症などもそのリスクを高めます。