血圧測定方法と測定時間について

さて、今回は血圧測定方法などについて一緒に見てゆきましょう。家庭での血圧測定は非常に重要であることは言うまでもありません。(血圧の標準値と知られざる危険とは参照。それを思い出しながら、血圧測定の仕方について見てみましょう。)

さて、血圧を測定する上で大切なことはいくつかありますのでそれぞれについて順を追って紹介しましょう。

血圧測定器の選び方

家庭用血圧測定器も様々なタイプがありますが、血圧というのは一般的に動脈にかかる圧力のことを指し、通常は上腕で計測します。そのため、血圧測定器は上腕で計測するものを選びましょう。

その方が誤差が少なくてすみます。詳しくは家庭用血圧計の選び方でもご紹介していますから、そちらも参照ください。

測り方と注意点

・朝は起床後1時間以内に計測しますが、トイレは済ませた後にします
・椅子に座ってカフを巻いてから数分待ってリラックスした状態で計測しましょ
・姿勢をよくして計測すること。猫背だったり前のめりになっていると血圧が上がりやすくなります。また、正座していたり、体のどこかが圧迫されているとやはり同じように血圧は上がりやすくなると思います
・夜は寝る直前にやはりリラックスして測定します
・血圧測定前の30分以内はコーヒーや紅茶などのカフェインは飲まない
・血圧測定前の30分以内はタバコを控える
・計測する腕は左右どちらでも構わないが、どちらかの数値が明らかに高いようであれば医師に相談しましょう
・古くなった家庭血圧計は数値が狂ってくることもあるので、買い換えましょう。

測定時間について

今では家庭用の血圧測定器などの普及が進み、多くの人が自宅でも血圧を測れるようになりました。

では血圧を測定する時間はいつがいいのでしょうか?1日に何回計測すればいいのか?そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思います。

血圧は1日の間に大きく変動しています。常に同じではないわけですね。そのため、血圧は1日に2回測定しましょう。基本は朝と就寝前の2回測定するといいでしょう。

それぞれの測定の際の注意点も記載しておきます:

朝の測定

朝血圧を測定する時間ですが、起床後1時間以内にしましょう。朝食をとるまえにします。また、薬などをのんでいる人は服薬前にします。トイレは済ませてからにします。トイレを我慢すると血圧は上がってしまいますので注意しましょう。

薬を飲んでいる場合(血圧を下げる薬)はその薬を飲む前に測定することでその薬の効果が朝まで持続しているかということを知ることができます。

夜の血圧測定

夜に血圧を測定する時間ですが、寝る直前に測定します。ただし、寝る直前にお風呂に入ったばかりだったり、お酒を飲んでいたりする場合は測定を控えましょう。この場合、計測しても数値は高くなります。

1回目の方が血圧が高くて、2回目が低くなる理由?

家庭で血圧を測る際、大抵は1回目の血圧の方が高く、2回目の測定の時の方が血圧が低くなると思います。

この理由について「9割の高血圧は自分で防げる」の著者であり医師の桑島巌先生は1回目に測定すると今日の血圧はどのくらいだろうか?とドキドキしながら測るために血圧も上がったりすることがあると語っています。

そのため、桑島先生は1回測った後に2,3分おいて2回目を測り、その数値を自分の血圧だと考えるといいと語っています。