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高血圧の自覚症状とは?

どんな病気であっても何かしらの前ぶれなどがあるだろうと思いますか?じゃあ、高血圧には自覚症状はあると思いますか?

もし、明らかな症状があればそれはそれで早期発見につながりますが、高血圧の場合の自覚症状はありません。めったなことがない限り(又は症状がかなり進行していなければ)。

だから、高血圧はサイレント・キラー(静かな殺し屋)と呼ばれているのです。

こんな症状もあるかも知れないけれど

高血圧は殆どの場合、自覚症状なしで進行します。頭痛やめまい、肩こり、しびれ、足の痛み、むくみ・・・などの症状を訴える人もいますが、これらは高血圧が原因ではなくとも起こりうることです。

高血圧には自覚症状は殆どないと覚えておくとよいでしょう。だからこそ、家庭での血圧測定や定期的な検診は必要なのです。

高血圧は進行すると血管を傷つけ、やがて動脈硬化へとつながります。動脈硬化は脳卒中や心筋梗塞といった命にかかわる病気を合併する危険があるのです。

念のために一般的な高血圧による不快症状を記載しておきます:

・頭痛
・肩こり
・めまい
・動悸
・耳鳴り
・息切れ

ただ、こういった高血圧の自覚症状と言われているものは、高血圧の症状というよりも合併症による症状であることが多く、合併症を発症していることがその原因となっていることが多いようです。

症状を感じてからでは遅い!

高血圧の患者のうちの5分の4以上は治療を受けていないとも言われています。この理由はやはり、自覚症状というものが高血圧には殆どないからではないでしょうか?

血圧の数値が健康診断で高かったとしても、別に何か症状があるわけじゃないし、どこかが痛むわけでもない、他の病気と違って治療の必要性を感じない人もいるかも知れません。

しかし、そうやって高血圧というのは進行してゆきます。脅すわけではありませんが、血管というのは高血圧によってどんどん傷つけられてゆき、気づいた時には動脈硬化がかなり進行しているケースであったり、最悪の場合は脳卒中や心筋梗塞というケースもあります。

つまり、症状を感じてから何とかしようとするのでは遅いわけです。その症状を感じるまでに血管が傷ついているわけですから。ですから、症状はなくとも、血圧というのは数値が高いと言われた段階で治療を受けるべきです。

高血圧の治療というのは、治療といっても、基本が生活習慣の改善です。リスクが高い人、数値があまりに高いケースを除き、まずは生活の習慣を変えてゆきます。食べるもの、食べる量、運動習慣・・・など、やる気さえあれば、どうにでもなることです。

その生活習慣の改善に取り組むかどうかで、その先の人生が左右されることもあるのです。