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子供の高血圧とその基準
高血圧は大人の問題だと思われがちですが、子供や青年であっても高血圧になる場合があります。
子供や青年の場合、高血圧の原因の多くは肥満が関係していることが多く、生活習慣がその引き金になっているケースが大半を占めます。
ところが、肥満以外にも腎臓や副腎に問題があり、それが高血圧を引き起こしている場合もあり、その場合は詳しい検査が必要となります。
下記は子供と青年の高血圧基準となります(出典:高血圧の最新治療 主婦の友社):
収縮期血圧 (mmHg) |
拡張期血圧 (mmHg) |
||
幼児 |
≧120 |
≧70 |
|
小学校 |
低学年 |
≧130 |
≧80 |
高学年 |
≧135 |
≧80 |
|
中学校 |
男子 |
≧140 |
≧85 |
女子 |
≧135 |
≧80 |
|
高等学校 |
≧140 |
≧85 |
肥満が原因の場合の改善方法
肥満が原因と診断された場合ですが、大人と違ってまだ成長段階にある子供の場合はそれほど厳しい食事制限などは必要とならないケースが多いようです。
ただし、高脂肪や食べ過ぎ、食事の回数や間食(甘いものの食べ過ぎ)、食事のリズムといった点では注意や改善が必要となってくると思います。
また、食習慣の見直しと同時に運動習慣の見直しも必要となることもあるかと思います。全く運動をしないで自宅でゲームばかり・・・というのはやはり見直す必要があるでしょう。
運動といっても激しい運動が必要というわけではありません。効果があるのは息をそれほど切らさずにできる運動、つまり有酸素運動ということになりますが、そういった運動を習慣的に行うことが大切になってきます。
ウォーキングであったり、軽いジョギングなどは一番簡単にできますし、おすすめです。
食習慣と運動習慣を見直してゆくことで子供の高血圧の場合(肥満が原因の場合)は改善されてゆくケースが多いようです。
ただし、子供の頃の高血圧だった人は大人になっても高血圧になりやすいというデータもありますので、そういう意味では長い目でみた生活習慣の改善や習慣づけが必要となってくるのではないでしょうか。